シクラメン夏越しで球根を干し過ぎた体験談|ドライ法を信じて枯らした話
2026-01-22
6月中旬、梅雨入り前にシクラメンの夏越しに挑戦した。毎年失敗していたので、今年こそはとドライ法を選び、思い切って水を完全に断った。軒下の風通しの良い場所に置き、雨も一切当てなかった。最初の数週間は変化がなく、「これで正解だ」と思っていたが、8月に入る頃には球根の張りが失われ、触ると少し柔らかい部分が出てきた。
それでも水は与えなかった。中途半端が一番危ない、と自分に言い聞かせていたからだ。だが9月になっても芽は動かず、掘り上げてみた時には、すでに腐敗臭がしていた。失敗だと分かった瞬間、脱力感が一気に押し寄せた。何ヶ月も我慢した時間が無駄だったように感じて、しばらく鉢を見られなかった。
当時は「完全に干せば大丈夫」という話だけを信じていたが、個体差や環境差を軽く見ていたと思う。安価な園芸種だから丈夫だろう、という思い込みもあった。土中にはわずかな水分が残り、根は生きていた可能性があるのに、それを想像できなかった。干すこと自体が目的になってしまっていた。
後から振り返ると、球根の状態を途中で確認する余裕がなかったのが致命的だった。怖くて触れない、という気持ちもあったが、結果的に異変を見逃した。ドライ法は放置ではなく、観察が必要だったのだと思う。
夏越しに正解がないと言われる理由を、身をもって知った気がする。あの球根は戻らないが、干し過ぎたあの感触だけは、今も指に残っている。
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