園芸の失敗談データベース
短くまとめた読みやすい体験談・失敗談

おつとめ品の苗を買わなかった夜に後悔した春のホームセンター園芸あるある体験談

2026-01-23

四月の夕方、仕事帰りに立ち寄った近所のホームセンター。園芸コーナーには「おつとめ品」と書かれた苗が並び、値下げシールが貼られていた。少し葉が乱れていたり、花が終わりかけだったりしたが、今の時期なら十分立て直せそうに見えた。空気は少し湿っていて、土と花の混じった匂いが漂っていた。

そのときは「今日は必要ないか」と判断して何も買わずに帰った。ところが家に着いてから、あの苗のことが頭から離れなくなった。もしあれを買っていたら、今ごろ植え替えていただろうか。値段以上に楽しめたんじゃないか。ベッドに入っても考えてしまい、なんとも言えない後悔が残った。

翌日もう一度行ってみると、案の定その苗はもうなかった。売り場の空いたスペースを見て、胸の奥がきゅっとした。必要かどうかだけで判断して、園芸の「今しかない瞬間」を逃した気がした。安いからといって必ず正解ではないが、迷ったときに何も選ばなかった自分が少し情けなかった。

振り返ると、園芸は計画通りにいかないことの連続だ。だからこそ、偶然出会った苗との縁を大事にする視点が必要だったのかもしれない。完璧な状態でなくても、自分の環境で育てる過程そのものが楽しみなのに、その入り口を自分で閉じてしまった。

あのときの売り場の光景は、今でも思い出す。次に同じ場面に出会ったら、少し勇気を出してカゴに入れるだろう。そんなことを考えながら、またホムセンに足が向いてしまう自分がいる。



ホームセンターの記事をまとめて見る