園芸の失敗談データベース
短くまとめた読みやすい体験談・失敗談

不織布をかけたのにクレソンとパセリが虫だらけになったベランダ栽培の失敗談

2026-01-23

初夏に近づく五月、ベランダでクレソンとパセリを育て始めた。大きめで深い鉢を使い、虫対策として不織布をしっかりかけた。鉢の縁まで距離もあり、これなら大丈夫だろうと安心していた。気温は20度前後、日差しも柔らかく、葉は順調に育っているように見えた。

数日後、不織布をめくった瞬間、葉にびっしりついたイモムシを見つけた。声が出ないほどショックだった。慌てて取り除き、もう一度厳重に覆い直したが、数日でまた復活。パセリに至っては、元気そうだった葉が一気になくなり、丸裸になっていた。怒りよりも、どうしてという気持ちが強かった。

当時は「覆えば防げる」という単純な考えしかなかった。卵がいつ産み付けられたのか、完全に遮断できていなかったのか、そこまで想像できなかった。虫の存在を甘く見ていたのだと思う。目に見えないタイミングで、すでに勝負は決まっていた。

今思えば、栽培を始める前から虫が来る前提で考えるべきだった。完全に防ぐのではなく、被害をどう受け止めるかという視点も必要だったのかもしれない。あのときの無力感は、今でも忘れられない。

葉のなくなった鉢を前に、ただ立ち尽くしたあの日。園芸は思い通りにならない。それでもまた育ててしまう自分がいるのが、不思議で仕方ない。



ベランダ栽培の記事をまとめて見る