値引き野菜苗に手を出し続けた結果 ミニトマトは良くて大玉トマトが失敗しやすかった理由
2026-01-23
初夏が近づくと、ホームセンターの野菜苗売り場は値引き品で溢れ始める。ミニトマトやナス、ピーマンが半額、時には80円まで下がっているのを見ると、つい手が伸びてしまった。晴れの日の午後、乾いた培養土の匂いの中で「まだいけそう」に見える苗を選び続けていた。
結果はまちまちだった。ミニトマトは多少弱っていても持ち直すことが多かったが、大玉トマトやキュウリは定植後に一気に勢いを失った。葉は黄変し、触るとしんなりと力がない。毎朝水をやりながら、「やっぱり無理だったか」とため息をつく日が続いた。安く済んだはずが、手間と期待だけが積み上がっていく感覚だった。
当時は、野菜苗なら種類に関係なく同じように扱えばいいと思っていた。値引きされた理由が、生育の遅れなのか、根傷みなのか、病害なのかを考えていなかった。ミニトマトは強健だが、大玉トマトは初期ダメージに弱い。その違いを体感するまで理解できていなかった。
後から振り返ると、安い苗ほど選別が重要だった。値引き品を漁るより、定価で状態の良い苗を厳選した方が、結果的に早く収穫できた年もある。割引ハンターをやめようと思ったのは、この失敗を何度も繰り返した後だった。
安さに引っ張られると、判断が雑になる。苗の値段と失敗の確率は、案外比例しているのかもしれない。そんな独り言を言いながら、今年は売り場を一歩引いて見るようになった。
ミニトマトの記事をまとめて見る
タグ