猛暑のホームセンターでパンジーを枯らした話 夏花苗に切り替える判断が遅れた初心者の失敗談
六月下旬、梅雨らしい雨がほとんど降らないまま一気に真夏のような暑さが続いた年だった。最高気温は連日33℃前後。ホームセンターの屋外売り場に並んでいたパンジーは、朝の時点ですでに葉がぐったりしていた。風通しの悪いベランダで育てていた自分のパンジーも同じで、水やりはしていたのに、昼過ぎには鉢の表面が焼けるように熱くなっていた。まだ咲いている花があるからと、そのまま置き続けた結果、数日で一気に葉が黄変し、茎も柔らかくなって倒れた。夏花の苗を買いに行くタイミングを完全に逃していた。
枯れ始めたのに気づいたときは、正直かなり落ち込んだ。春から世話して、何度も花を切り戻して頑張ってきたつもりだったからだ。水をやれば回復するんじゃないか、日陰に移せばまだいけるんじゃないかと迷っているうちに時間だけが過ぎた。ホームセンターに行っても、暑さで花苗全体が弱って見えて、何を買えばいいのか分からず手ぶらで帰った日もあった。自分の判断が遅かっただけなのに、暑さのせいにしたくなる気持ちもあった。
今振り返ると、パンジーが暑さに弱いことは知識としては分かっていたのに、「まだ大丈夫だろう」と思い込んでいたのが原因だったと思う。ビオラなら半日陰で風が通れば耐える、という話も頭にあって、同じ感覚でパンジーも扱ってしまった。毎日の気温の積み重ねや、鉢の中の温度までは想像できていなかった。葉が垂れた段階で、もう限界に近かったのだと思う。
次に同じ状況になったら、花が残っていても思い切って切り替える判断をするしかないと感じた。夏に向く苗を探す、あるいは一度何も置かない期間を作る、そういう選択肢も含めて考えるべきだった。見た目がまだ咲いているから、という理由だけで引き延ばすのは、結果的に株を無理させるだけだった。
あのときのベランダの熱気と、触るとぬるくなった鉢の感触は今でも覚えている。植物の季節を、自分の気持ちで引き止めようとしても無理なんだな、そう思った。
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