にんにくに連作障害はないと信じて植え続けた結果、不安だけが残った家庭菜園の失敗談
数年前の秋、10月中旬。家庭菜園でにんにくを育て始めたばかりの頃だった。場所は関東の住宅地で、夏の名残がまだ残る暖かさ。前年と同じ畝に、深く考えずににんにくを植えた。ネットでは「にんにくに連作障害はない」「家庭菜園なら気にする必要はない」という言葉を何度も見かけて、それを信じた。土は見た目もふかふかで、堆肥も入れていたし、日当たりも悪くなかった。植え付けのとき、土の匂いもいつもと変わらず、何の疑いもなかった。
結局、その年は大きな失敗が起きたわけじゃない。ただ、葉が妙に弱々しかったり、病気なのか栄養不足なのか分からない不調が続いた。収穫量も前年より少なかった気がする。はっきりした原因は分からないまま、なんとなく「これで良かったのか」とモヤモヤだけが残った。大丈夫だと信じて植えたのに、心の中ではずっと不安だった。
一番つらかったのは、誰の意見を信じればいいのか分からなくなったことだ。連作障害はないと言い切る人もいれば、農家は必ず対策していると言う人もいる。家庭菜園だから平気、と言われても、自分の畑は小さくて逃げ場がない。葉に出た小さな異変を見るたびに、あのとき場所を変えていればと後悔した。確信がないまま進めた自分が一番頼りなかった。
当時は「家庭菜園レベル」という言葉に安心してしまっていた。プロと同じ規模じゃないから問題にならない、そう思い込んでいた。でも小さな畑だからこそ、土の疲れや病気が溜まりやすいという考え方もあったはずだ。連作障害が出るか出ないかではなく、不安を抱えたまま育てる状態が一番の失敗だったのかもしれない。
今振り返ると、結果よりも考え方を見直すべきだったと思う。連作しても大丈夫かどうかを断定するより、場所をずらす余地があるならずらす、違和感が出たら一度立ち止まる。そのくらいの慎重さがあってもよかった。信じたい情報だけを集めていた自分に、少し苦い気持ちが残っている。
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