実生ネクタリンが人工受粉しても完熟前に落果した話|雄花品種のせいだと勘違いしていた40年木の失敗体験
2026-01-27
なんとなく「受粉はしたし大丈夫だろ」と思い込んでいたのが一番の失敗だった。実生のネクタリンで、人工受粉もちゃんとやったのに、毎年のように完熟手前で実がぽとぽと落ちる。拾い上げると、表面はそれなりに色づいているのに、手に取ると軽くて頼りない。「まあ追熟すれば食べられるか」と思った自分が甘かった。切ってみると、桃の香りだけが強くて、味は瓜みたいで、正直がっかりした。
場所は関東の住宅地で、夏は蒸し暑く、梅雨明け後は一気に日差しが強くなる環境。木自体は推定40年ほどで、春には花も多く咲く。人工受粉は開花期に一度だけ、晴れた午前中に行った。その後は特に手をかけず放置。6月下旬から7月にかけて、まだ硬さが残る段階で次々と落果した。地面に落ちた実は、甘い匂いよりも青臭さが勝っていて、「ああ、今年もダメか…」と溜息が出た。
正直かなり落ち込んだ。「雄花品種が悪いのか?」「人工受粉が足りなかった?」と原因探しばかりして、不安で検索魔になっていた。長年生きている木なのに、実がまともに食べられないのが悔しかったし、「自分の管理が間違ってるのかも」と考えるとモヤモヤした。
あとから振り返ると、受粉そのものより、病害虫対策や木の状態を軽く見ていたのが大きかった。当時はJA推奨の消毒プログラムなんて全くやっておらず、「元気そうだから平気だろ」と思い込んでいた。受粉が原因なら、もっと早い段階で落ちるはず、という視点も当時は持てなかった。
今思えば、受粉の成否だけに目を向けず、落果する時期や実の状態から他の要因を疑うべきだった。完熟前に落ちるのは珍しくない、と知ったのも後からだ。木が長生きしているからと安心せず、全体の管理を見直す必要があったんだと、今は少し冷静に考えられる。
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