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神奈川でネクタリンが芽吹かない…秋植え苗が春に枯れていたと気づいたときの話

2026-01-26

去年の秋、神奈川中央部のホームセンターでネクタリンの苗を買った。桃や杏は普通に育っているし、気候的にも問題ないと思っていた。鉢も培養土もいつも使っているもの、肥料も水やりも変えていない。冬を越して春になれば芽吹くはずだと、正直あまり疑っていなかった。ところが三月、四月と日中が暖かくなっても、ネクタリンだけが沈黙したままだった。幹は細く、表面は少し乾いた色をしていて、触るとひんやりする感じだけが残っていた。

おかしいと思いながらも「もう少し待てば動くかもしれない」と先延ばしにしていた。周りの桃が一斉に芽吹き、葉の匂いが立ち始める中で、ネクタリンだけが何も起きない。その鉢を見るたびに不安と諦めが交互に来て、見ないふりをしていた。もし枯れていたら、また失敗を一つ積み重ねたことになる。その事実を確認するのが怖かった。

思い切って、購入した店に立ち寄ってみた。同じ時期に並んでいたネクタリンや桃の苗がまだ売れ残っていて、どれも芽吹いていなかった。幹を軽く摘んでみると、乾いた感触で、生きている感じがしない。その瞬間、うちの苗だけの問題ではなかったのだと気づいた。暖かい育成農園から出荷され、関東の冬に耐えられなかったのかもしれない。当時は「落葉している=休眠している」と単純に考えてしまっていた。

家に戻って、生死をはっきりさせようと幹を上から少しずつ切った。最初の一太刀で芯が乾いているのが分かり、そこで確信した。ポットから引き抜くと、細根はほとんどなく、土と一緒にあっさり抜けた。地上部だけでなく、根まで完全に枯れていた。もっと早く確認すれば、気持ちの整理も早かったのにと思った。

ネクタリンは寒さに弱いのか、それとも流通の問題なのか、正直はっきりした答えは出ていない。ただ、秋植えで見た目が生きていても安心しきってはいけなかった。白鳳や黄金桃が順調な鉢の横で、空になったネクタリンの鉢を見ていると、もう同じ選択はしないだろうな、と独り言が漏れた。



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