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青バラ『オンディーナ』を探していたのに違う品種を買いかけた話|名前が似ているだけで起きた購入ミス未遂

2026-01-27

春先のまだ空気が冷たい3月下旬、青バラを本気で集め始めた頃だった。SNSやブログで何度も見かけた『オンディーナ』が気になって、仕事終わりにスマホで検索し続けていた。画面越しに見る青みがかった花色と、小林ブルーという言葉に胸がざわざわして、これは一度は育ててみたいと思った。ところが通販サイトや画像検索をしていると、やたらと似た響きの名前が目に入ってきて、正直どれがどれだかわからなくなってきた。写真も光の当たり方で全然違って見えて、夕方の薄暗い部屋で見ていると余計に混乱した。

そのとき頭の中で何度も繰り返していたのは、「これ、間違ってないよな……」という独り言だった。オンディーナ、ウンディーネ、文字で見ると違うのに、音で考えると一気に曖昧になる。指名買いのつもりなのに、ラベル写真と商品名だけで判断していいのか不安になった。結局その日は購入ボタンを押せず、スマホを置いた。買えなかったことに少しホッとした自分がいて、同時に情けなさも残った。

正直かなり焦っていたと思う。青バラは入手が難しい、すぐ売り切れる、そんな情報ばかり見ていたから、冷静さを失っていた。間違えて別の品種を買ってしまったらどうしよう、でも逃したら次はいつかわからない。胸の奥がむずむずして、夜中なのに落ち着かず、何度も商品ページを行ったり来たりした。

今振り返ると、失敗しやすい理由ははっきりしている。当時は実物を見たことがなく、写真と名前だけで判断しようとしていたこと、そして“青バラ”という言葉に気持ちが引っ張られすぎていたことだ。似た名前が存在するという前提すら、深く考えていなかった。

もしあのとき見直すなら、焦らずに作出者や系統、樹形まで調べてから判断すべきだったと思う。名前だけに頼らず、どんなバラなのかを自分の中でちゃんと整理すること。それができていなかった。あの夜のざわざわした気持ちは、今でも少し思い出す。



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