園芸の失敗談データベース
短くまとめた読みやすい体験談・失敗談

遮光も風も足りないベランダでバラが丸坊主に…落葉していく葉を見て何もできなかった話

2026-01-27

うちのベランダは日除けを取り付けられる構造じゃなく、寒冷紗も固定できない。7月に入ってから、バラの葉が少しずつ傷み始めていた。朝はギラギラした光が横から差し込み、鉢の縁が触れないほど熱くなる。水をやると、土から湯気みたいな湿気が上がり、むわっとした匂いが鼻についた。

最初は葉先が少し黄色くなる程度だった。それが数日で一気に進み、気づけば落葉が始まった。葉がはらはら落ちる音が、やけに大きく感じられた。遮光できない、風も通らない。この環境で、ただ水をやることしかできなかった。

正直、何か対策しなきゃと思いながら、仕事や暑さを理由に先延ばししていた。もう少し様子を見よう、その繰り返しだった。完全に丸坊主になった鉢を見て、これはもう回復しないかもしれない、と心のどこかで諦めていた。自分の判断の遅さが、じわじわ効いてきた感じだった。

この失敗は、環境を変えられないなら、植物を移動させるという発想が抜けていたから起きた。当時は、ベランダで育てる前提を疑っていなかった。室内に一時避難させる、鉢数を減らす、何かできたはずなのに、「ここで育ててきたから」という理由だけで動かなかった。

今振り返ると、バラにとって過酷すぎる場所だったと思う。完全に元通りにはならなくても、生き延びる可能性はあったかもしれない。落葉した枝を見ながら、もう少し早く決断していれば、と何度も考えた。この経験以来、夏前になると、ベランダの光と風を真っ先に確認するようになった。



バラの記事をまとめて見る