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富有柿が色づく前にヒヨドリに突かれた|甘いのに未熟で後悔した庭木果樹の失敗体験

2026-01-29

九州北部の自宅庭で育てている富有柿が、10月に入ってようやくうっすら色づき始めた頃だった。朝見るたびにヒヨドリが数羽ずつ入れ替わり立ち替わり飛んできて、実を片っ端からつついていた。追い払っても、数分後にはまた戻ってくる。威嚇しながらも、突かれた実を一つ試しに食べてみたら、まだ硬くて青さも残るのに、確かに甘みはあった。指で触ると冷たく、果肉はシャリッとしているのに、鼻に抜ける柿の香りだけは早熟だった。

正直、そのときは「もう甘いならいいか」と思ってしまった。でも食べ進めると、奥の味が薄くて、本来の富有柿の濃さには程遠い。甘いけど未完成、そんな感じだった。ヒヨドリが争う理由は分かるけど、人が手入れしてきた木なのに、先に突かれて台無しになるのは悔しかった。結局、その後も鳥は増え、熟す前に実は次々傷だらけになっていった。

追い払っても無駄、ネットも張らず、ただ眺めていただけだった自分に後悔が残った。甘さだけを基準に判断してしまい、色づきや香り、食感の変化を待つ余裕がなかった。あのとき焦らず、もう少し我慢していれば違ったのかもしれない。ヒヨドリが熟させている、なんて冗談も聞くけれど、自分にはそうは思えなかった。あれは早く傷められただけだった、と今でも思っている。



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