冬越しホウレンソウがヒヨドリに全滅…不織布を掛けなかった後悔
2026-02-08
収穫目前だっただけに、ショックは大きかった。「まさか全部やられるとは思わなかった」。畑に立った瞬間、膝が抜けそうになったのを今でも覚えている。
冬の終わり、2月下旬。霜に耐えながら育ったホウレンソウが、ようやく食べ頃の大きさになっていた。寒さで葉が締まり、触ると少し厚みがあって、見るからに美味そうだった。防寒のために簡単な囲いはしていたが、鳥対策までは考えていなかった。
数日ぶりに畑へ行くと、葉が無残にちぎられ、芯だけが残っていた。周囲には青臭い匂いと散らばった葉。ヒヨドリだった。「なんで今なんだよ…」と声が漏れた。寒い時期は大丈夫だろうと勝手に思っていた自分が情けなかった。
悔しくてしばらく畑の前に立ち尽くした。冬を越してここまで育てた時間を思うと、怒りよりも虚しさが勝った。「もう少しで食べられたのに」と何度も頭の中で繰り返していた。
後から知った話だが、葉物野菜は冬場の貴重な餌になりやすく、ヒヨドリの被害は珍しくないらしい。不織布を掛けるだけで防げた可能性も高かった。
なぜ当時それに気づかなかったのかというと、「寒い=虫も鳥も来ない」という思い込みがあったからだ。実際は逆で、食べ物が少ない季節ほど狙われやすい。
今なら、収穫直前こそ対策が必要だったと分かる。あの失敗以来、冬の葉物には必ず不織布を掛けるようになった。遅すぎたが、あれは確かに痛い勉強だった。
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