キッチンペーパー発芽で腐らせた…ヒマワリ育苗が夏に全滅したときの失敗体験
「今回は確実に育てたい」と思って、ヒマワリの種をキッチンペーパー発芽にした。鳥やダンゴムシ、ナメクジに直まきで何度も食べられてきたからだ。結果から言うと、うまくいったのは最初だけで、後半は腐らせて終わった。やっている最中は希望しかなかったのに、終盤はずっと胃が重かった。
時期は8月。昼間は30℃超えが当たり前で、夜も気温が下がらない頃だった。タッパーに湿らせたキッチンペーパーを敷き、種を並べ、上からもう一枚ペーパーをかぶせる。乾かないように気をつけて、明るい日陰に置いた。最初の数日は順調で、「あ、出てきた!」と白い根が見えた瞬間はちょっと声が出た。でも数日後、タッパーを開けたとき、ムワッとした匂いがして嫌な予感がした。見ると、一部の種が半透明っぽくなっていて、触るとぐにゃっとしていた。
そのときの気持ちは「またやった…」だった。腐った種と、これからどうなるかわからない種を前に、ピンセットを持つ手が止まった。早めに移植すれば助かるかも、と焦ってセルトレーに植えたけど、弱々しくて定着しない。数日後には倒れて、静かに消えていった。「なんでみんな普通にできてるんだろ…」と、ひとりでぼそっと言ったのを覚えている。
今思うと、失敗しやすい条件が全部そろっていた。高温多湿、密閉容器、発芽に時間差が出る種数。後から発芽する分ほど、長時間ペーパーに触れて腐りやすかった。当時は『発芽さえすれば成功』と思い込んでいて、その後の根の状態や酸素のことまで考えが回っていなかった。
振り返ると、発芽確認だけに使って、根が少し出た時点ですぐ移すか、最初から土に任せる選択もあったと思う。あのときは「確実に」という言葉に引っ張られすぎていた。便利そうな方法でも、季節と相性が悪いと普通に失敗する。そういう当たり前のことを、身をもって知った体験だった。
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