ムスカリの葉がいつまでも枯れず球根を掘れない…寄せ植え鉢で判断を迷った失敗体験
2026-01-30
春咲き球根をトリプルデッカーにした鉢を、そろそろ整理しようと思った初夏のことだった。チューリップやヒヤシンスはすでに葉が黄変し、掘り上げ時だと分かりやすかったのに、ムスカリだけが妙に元気だった。緑色の細い葉がしぶとく残り、触るとまだ張りがある。鉢の土は乾き気味で、風に当たると土の匂いが少し埃っぽく感じられた。
「もう掘っていいのか、それとも待つべきか」。毎日その鉢を前に立ち止まっては迷っていた。ムスカリは小型だから、他の球根に影響が出ないかも心配だったし、放っておくと根が絡みそうな気もした。結局、判断できないまま時間だけが過ぎ、気づけば他の鉢は片付いたのに、この一鉢だけが取り残されていた。
焦りもあった。掘り遅れて腐らせたらどうしようという不安と、まだ養分を蓄えているかもしれないという期待が、頭の中で行ったり来たりしていた。葉がある=まだ必要、という単純な考えに縛られていたと思う。ムスカリは春植物の中でも葉が長く残るタイプだと後で知ったけれど、そのときはそんな知識もなく、ただ迷っていただけだった。
結果的に、掘り上げのタイミングを逃し、夏前の蒸し暑さに入ってから慌てて作業することになった。鉢をひっくり返したとき、土の中は思ったより湿っていて、球根がぎゅうぎゅうに詰まっていた。あのときの重たい感触は、今でも覚えている。
今思えば、ムスカリの性質を知らなかったことが一番の原因だった。見た目だけで判断しようとして、基準を持っていなかった。あらかじめ「葉が残りやすい球根」と理解していれば、もっと落ち着いて対処できたはずだ。迷い続けた時間そのものが、判断ミスにつながった失敗だった。
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