園芸の失敗談データベース
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春菊に黒いアブラムシが大量発生して一気に終わったと感じた冬明けの失敗体験

2026-01-30

昨年の11月末、家庭菜園の一角に春菊を播いた。場所は関東の住宅地で、冬の冷え込み対策として簡易トンネルをかけて育てていた。年明けから順調に葉が増え、2月下旬には柔らかくて香りのいい葉を何度も収穫できていた。ところが3月に入って暖かい日が続いたある朝、葉の裏に黒っぽい粒が密集しているのに気づいた。近づくと、ぬるっとした質感で、黒いアブラムシのようだった。数枚だけだと思いたかったが、株全体に広がっていて、指で触ると嫌な感触が残った。

その時、頭の中では「もう終わりだ」という言葉ばかりがぐるぐるしていた。猫の草代わりに放置してしまおうか、本気で迷った。食べるために育てていたのに、虫がついたというだけで急に怖くなってしまったのだ。寒い時期は全く虫が出なかったから、完全に油断していたんだと思う。

正直かなり落ち込んだ。あんなに元気だった春菊が、一晩で別物のように見えた。葉の表面のベタつき、近づいたときの青臭さと虫の匂いが混ざった感じが忘れられない。自分で育てた野菜なのに、急に触るのが嫌になったのも情けなかった。もっと早く気づいていれば、と思っても後の祭りだった。

今思えば、トンネル栽培で風通しが悪く、暖かくなったタイミングで一気にアブラムシにとって居心地のいい環境を作ってしまっていたんだと思う。当時は春菊は虫が少ない野菜だと勝手に思い込んでいた。寒さ対策ばかり気にして、春が近づいた後の管理を全く考えていなかった。

振り返ると、暖かくなり始めた時点でトンネルを外すか、毎日葉の裏を見る習慣をつけるべきだった。収穫できている安心感が逆に油断につながっていた気がする。春菊は強いという思い込みが、一番の落とし穴だった。



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