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春菊の幼苗が暑さで消えた|本葉が出た直後に枯れた夏まきの後悔

2026-01-30

あの年の春菊は、本葉が出たところで止まってしまった。芽が揃ったのを見て「よし、今年はいけそうだ」と思った矢先だったから、余計にショックが大きかった。結果として、畑にはほとんど何も残らなかった。

種を蒔いたのは残暑の厳しい時期で、朝は少し涼しいが昼には一気に気温が上がる日が続いていた。双葉が揃い、本葉が顔を出した頃、連日の強い日差しで土の表面はすぐ乾き、触ると熱を持っていた。水やりはしていたが、昼過ぎにはぐったりしている苗もあり、「この暑さ、やばいかも」と感じていた。

実際に枯れ始めたのは本葉が出た直後だった。朝は立っていた苗が、夕方には倒れ、翌日には消えている。「昨日まであったのに…」と何度も畝を見直した。小さな苗が溶けるように無くなっていく様子は、かなり精神的にくる。「まだ小さいのに」「耐えてくれ」と心の中で話しかけていた。

当時は、芽さえ出れば多少の暑さには耐えると思い込んでいた。本葉が出た=安心、という勝手な区切りを作ってしまっていた。でも実際には、そのタイミングこそ環境変化に弱い時期だったのだと思う。風通しや遮光といった発想もなく、ただ毎日同じ場所で水をやるだけだった。

今なら、暑さが残る時期に蒔くなら置き場所や日差しの強さをもっと意識する。あるいは、無理にその時期に蒔かない選択もあった。「早く育てたい」という焦りが、苗を追い込んでいたんだと思う。本葉が出たときの喜びが大きかった分、消えた後の畝はやけに広く感じた。



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