米ぬかを求めて精米所を巡り続けた春、無料だと思い込んでいた初心者の勘違い体験談
2026-02-03
「無料でいくらでも手に入る」と、どこかで思い込んでいた。米ぬかは精米所に行けば山ほどあるものだと。そう独り言みたいに考えながら、今日も車を出した。結局この日も空振りだった。疲れだけが残った。
関東南部、3月上旬。家庭菜園を本格的に始めようと土づくりを考え、米ぬかを集め始めた。平日の昼間なら残っているだろうと、近所のコイン精米機を3か所回ったが、どこも糠ボックスは空。夕方には別の市まで足を延ばしたが結果は同じだった。精米機の金属の匂いと、乾いた風だけが印象に残った。
「なんでないんだ…」と、ハンドルを握りながら何度もつぶやいた。無料のはずなのに、手に入らない。自分だけ取り残されたような気分だった。帰宅後、SNSを見ると米ぬかが簡単に手に入った話ばかりで、余計に焦った。「自分の段取りが悪いだけ?」と、無意味な反省を繰り返した。
後になって気づいたのは、この時期は土づくり需要が集中するという単純な事実だった。みんな同じことを考えて動いている。しかも精米所自体が減っている地域もある。冬のうちに確保する人も多いと知ったのは、何度も空振りした後だった。
振り返れば、最初から「必ず手に入る前提」で動いたのが間違いだった。取れたらラッキーくらいの気持ちで、代替として鶏糞や油粕も検討すべきだったと思う。無料という言葉に縛られて、無駄に時間とガソリンを使ってしまった。それが一番の失敗だった。
米ぬかの記事をまとめて見る
タグ