オール10緩効性肥料をオール8感覚で使ってつるボケした家庭菜園の失敗体験
2026-02-08
正直に言うと、今でもあの時の葉の勢いを思い出すと胃が重くなる。結果としては実が付かず、ただただツルと葉だけが元気に伸びた。それでも当時は「まあ、そのうち花が咲くだろ」と自分に言い聞かせていた。今思えば、完全に見当違いだったと思う。
春先、4月中旬。家庭菜園3年目で、少し慣れてきた頃だった。前年まで8-8-8の化成肥料を使っていたが、園芸店で「オール10・緩効性」という文字を見て、なんとなくワンランク上な気がして購入した。白い粒状で、いかにも効きそうな見た目だった。トマトとナスを地植えし、元肥と追肥の感覚で、これまでと同じ量を施した。天気は安定して暖かく、土も乾きやすい時期だった。
1週間ほどで葉色が濃くなり、「効いてるな」と安心した。だが次第に違和感が出てきた。葉は大きく、茎は太いのに、花芽が極端に少ない。「あれ?こんなに葉ばかりだったっけ…」。内心では不安になりつつも、「元気なら大丈夫だろ」と肥料を減らす判断ができなかった。
その後、調べて初めてオール10は窒素が想像以上に強く、オール8と同じ感覚で使うと窒素過多になりやすいことを知った。すでにツルボケ状態で、追肥を止めても回復には時間がかかった。結局、その年の収穫量は前年の半分以下だった。
振り返ると、一番の原因は「数字が少し違うだけ」という油断だった。当時は成分量の違いを深く考えず、経験だけで判断していた。葉の勢い=成功、という短絡的な見方もしていたと思う。今なら、最初から量を半分以下にして様子を見る、という選択ができたはずだ。慣れてきた頃ほど、こういう失敗は起きやすいのだと実感した。
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