ほうれん草が全く生えてこない年…猛暑年に通常どおり播いてしまった家庭菜園の後悔
2026-02-08
「今年は凶作ってやつか…」と畑を前に立ち尽くした。毎年そこそこ育っていたホウレンソウが、今年に限ってまったく姿を見せない。特別なことはしていない、むしろ例年通りだった。それなのに、何も起きなかった。
種をまいたのは9月初旬。例年ならそろそろ涼しくなり始める時期だが、その年は異常に暑く、夜でも25℃を下回らない日が続いていた。日中の畑は照り返しで息苦しく、土に手を入れると熱がこもっているのがわかる状態だった。それでも「そろそろ大丈夫だろう」と判断してしまった。
数日後、発芽を確認しに行くたびに、焦りが増していった。「去年は普通に出たのに」「水やりが足りないのか」と、原因を探しては自分を責めた。掲示板やSNSで『今年は暑すぎてダメ』という声を見つけて、少し安心する一方で、「じゃあ自分は何もできなかったのか」と虚しさも残った。
結局、その区画はそのまま放置する形になった。追加で播き直す気力も湧かず、「どうせ今播いても同じだろう」と諦めが先に立ってしまった。畑に立つたび、何もない土を見るのが地味にこたえた。
この年は、例年の経験がまったく通用しない年だった。それなのに、過去の成功体験に引きずられて、環境の変化を正面から見ていなかった。猛暑という条件を、頭では理解していても、行動には反映できていなかった。
今思えば、無理に例年通りやろうとしなくてもよかった。自然相手では「今年はやらない」という判断も必要だったのだと思う。あの時は、その選択肢が見えていなかった。
ホウレンソウの記事をまとめて見る
タグ