人工授粉したのに実がならない…雨の日に咲いたパッションフルーツの落とし穴
2026-02-09
10個以上、丁寧に人工授粉した。それなのに、実が付いたのはたった1個。正直、心が折れそうになった。
6月中旬、梅雨入り直後の蒸し暑い日だった。朝から雨が降ったり止んだりで、午後に一気に花が咲いた。白と紫の花を見てテンションが上がり、夕方に綿棒で受粉作業をした。雌しべに花粉を塗りながら、「これで大丈夫だろう」と思っていた。
数日後、ほとんどの花が落ちた。残ったのは一つだけ。葉は元気なのに、結果が出ない。「自分が下手なのか?」と落ち込んだ。指先には花粉の感触がまだ残っている気がして、それが余計に悔しかった。
後から分かったのは、雨の翌日は雌しべが立ちやすく、授粉が失敗しやすいこと。さらに、受粉できる時間帯が短いことも知らなかった。夕方でも可能な場合はあるが、条件が悪いと成功率は一気に下がる。
当時は、花が咲いたこと自体に気を取られていた。咲き方や天候、雌しべの角度なんて見ていなかった。結果が出ない理由を、技術の問題だけに押し付けていた。
今振り返ると、「咲いた=チャンス」ではなかった。あの梅雨特有の湿った空気と、花の状態をもっと冷静に見るべきだった。
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