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パッションフルーツの花が落ちる原因を知らずに後悔した、梅雨と強風で受粉後に実を失った失敗談

2026-02-10

「やっと受粉できた」と一息ついた数日後、朝ベランダを見ると地面に落ちた花と小さな実が転がっていた。結局、あの年はそれが最初で最後の結実だった。結果として実は残らなかったが、今でもあの瞬間の脱力感は忘れられない。

その年は6月中旬、関東南部で梅雨入り直後だった。気温は25℃前後、湿度が高く、前日から断続的に強い雨が降っていた。人工授粉を終えた花が3つあり、どれも花弁が落ちて子房が膨らみ始めていた。安心して支柱もネットも使わず、そのまま吊るしていたのが致命的だった。

「まさか落ちるとは思わなかった」。正直それだけだった。花は毎日落ちるものだし、実が付いた後は大丈夫だと勝手に思い込んでいた。朝見つけたときは、「昨日の風かな」「雨が強すぎたのかな」と理由を探すばかりで、悔しさよりも呆然としていた。

その後、残った実はなかったが、掲示板で落果した実でも追熟できると知り、次に備えてネットや洗濯バサミで軽く支える方法を試すことにした。結局その年は実を収穫できなかったが、翌年は支えを付けたことで、強風の日でも落ちずに済んだ。

振り返ると、パッションフルーツは見た目以上に落ちやすい果樹だった。重さの割に果柄が細く、雨と風が重なると簡単に耐えきれなくなる。当時は「まだ小さいから平気」と思っていたが、それが完全な勘違いだった。

今なら、受粉が終わった時点で軽く支えるか、ネットで受け止める準備をしておく。実が落ちてから調べるのでは遅かった。あの時の自分は、成功を疑わなさすぎたのだと思う。



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