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猛暑で雌しべが立った花ばかり…毎日授粉しても結実しなかった夏の失敗談

2026-02-09

あの夏は、本当に暑かった。朝から30℃超えが当たり前で、夕方になっても空気がもわっとしていた。そんな中、パッションフルーツは毎日のように花を咲かせる。嬉しくて、せっせと人工授粉を続けていた。「今日は3つはいけるかな」と期待しながら。

ところが、ある日を境に様子が変わった。咲く花すべてで、雌しべがまっすぐ立ったままになっている。「あれ?」と思いながらも、気温が高いから仕方ないのかと、そのまま授粉を続けた。でも数日経っても、結実しない。花は咲く、でも実にならない。その繰り返しだった。

気持ちはだんだん焦りに変わっていった。「受粉のやり方が悪い?」「肥料が足りない?」と考え、追肥もしてみた。汗だくで作業しながら、「こんなにやってるのに…」と独り言が漏れたのを覚えている。

結局、その時期はほとんど結実せず、実が付いたのはそれ以前に咲いた花だけだった。後になって分かったのは、枝や株に余裕がなくなると、結実できない花が咲くということだった。暑さも重なり、株が完全に余力不足だったのだ。

当時は、「花が咲く=実が付く」と単純に考えていた。だから、雌しべの状態や枝の勢いを見る余裕がなかった。結果、無駄に授粉を繰り返し、疲れただけだった。

今思えば、株全体の状態を見て、休ませる判断も必要だった。毎日授粉し続けることが正解だと信じ込んでいたのが、最大の勘違いだったのだと思う。



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