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寒冷地でさつまいもを冬越し保存しようとして固くなった話

2026-01-11

正直に言うと、さつまいもなんて掘ったあと放っておいても冬くらい越せるだろうと思っていた。場所は寒冷地寄りで、11月下旬には朝の空気が鼻に刺さるような地域。収穫したさつまいもを米袋に入れて、家の北側の物置に置いた。冷暗所のつもりだった。結果から言うと、年明けには触った瞬間に嫌な硬さがあって、包丁を入れたときの感触もおかしかった。あ、やっちまったな、って独り言が出た。

掘ったのは10月中旬。土は少し湿っていて、芋の表面はまだしっとりしていた。天気は曇りで、手袋越しに冷たさが伝わってきたのを覚えている。数日乾かしたつもりで保存に入ったけど、寒さが想像以上だった。保存中、月一で芽を摘むなんて発想もなかったし、そもそも芽が出るほど持つとも思ってなかった。

今思えば、寒冷地だと低温がダイレクトに影響するって当たり前のことだった。頭では「寒さに弱い」って知ってたのに、実際に自分の芋が固くなるまではピンと来なかった。でんぷん化すると保存性が上がるなんて話も後から知ったけど、その時点ではもう遅い。

振り返ると、保存前の温度管理を完全に甘く見ていた。冷暗所=寒い場所、くらいの雑な理解だったのが一番の原因だと思う。春まで持たせたいなら、温度を意識した場所選びか、加工して保存する選択肢も考えるべきだったんだろうな、と今さら思う。

全然関係ないけど、その冬は灯油代が異様に高くて、野菜どころじゃなく寒さに耐える生活だった。朝起きると水道が凍りかけてて、さつまいもより先に自分が固くなりそうだったのを思い出す。

一番きつかったのは、せっかく育てた芋を前にして「食べられるけど美味しくない」という中途半端な状態だったこと。捨てるほどじゃない、でも嬉しくない。あの微妙な後悔は、今も芋を見るたびに蘇る。

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