さつまいもを畑に埋めたまま冬越しして腐らせた話|千葉県北西部で起きた初心者の勘違い
2026-01-25
11月下旬、千葉県北西部。霜が降り始めたころ、さつまいもの収穫を終えた畑で「芋を掘らずに埋めたままなら春にまた芽が出るんじゃないか」と思ってしまった。地上部のツルはすでに茶色く枯れていたけど、土を触るとほんのり温かく感じて、これなら大丈夫そうだと根拠なく判断した。里芋は毎年放置で生えてくるし、さつまいもも似たようなものだと思い込んでいた。実際の冬は思った以上に厳しく、最低気温は-7℃近くまで下がった日もあった。土の表面は凍らなくても、内部はじわじわ冷えていったようで、見た目では何も変わらないまま時間だけが過ぎていった。
春が近づいたころ、期待半分で掘り返してみたら、芋はぶよぶよで異臭がした。持ち上げた瞬間に崩れて、手袋に冷たくぬめっとした感触が残った。その瞬間、「ああ、やってしまった」と思った。ただそれだけだった。
腐った芋を見たときのがっかり感は、思っていたより大きかった。収穫時はそこそこ形もよくて、来年の苗取りに使えるかもと密かに楽しみにしていたからだ。自分の判断の軽さが情けなくて、寒風の中でしばらく立ち尽くした。土に影響が出るんじゃないかという不安も頭をよぎって、余計に気持ちが沈んだ。
今思えば、さつまいもが寒さに弱いことをちゃんと理解していなかった。冷蔵庫ですら腐る作物なのに、畑の浅い位置なら大丈夫だと考えたのは完全な思い込みだった。昔の保存穴の話を聞きかじって、深さや条件の違いを無視していたのも原因だったと思う。
後から振り返ると、掘り上げて室内で保管するか、最初から越冬は諦めるべきだった。楽をしたい気持ちが判断を鈍らせたんだと思う。次は「できそう」ではなく「耐えられる条件か」をちゃんと考えたい。あの腐った匂いは、しばらく忘れられそうにない。
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