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バラの冬剪定はまだ早かった…年末に切って後悔した寒波前の失敗談

2026-01-12

正直に言うと、結果だけ見れば「やらなきゃよかった」だった。年末、12月下旬。庭に出ると空気がキンと冷えていて、息が白くなる朝だった。葉もほとんど落ちているし、ネットでは「休眠期だから大丈夫」と見かけた気がして、剪定バサミを持った。早くスッキリさせたかったんだと思う。忙しい年末年始を避けたい、という言い訳もあった。

切っている最中は、むしろ楽しかった。太い枝を落とす感触、木質化した枝の音。これで春は楽になる、そう思っていた。でも数日後、一気に冷え込んだ。霜が降りて、朝の土はカチカチ。剪定した切り口が黒ずんでいるのを見た瞬間、胸の奥がヒヤッとした。嫌な予感しかしなかった。

なぜあのとき止まれなかったのか。今思えば、周りの空気に流されていた。掲示板やSNSで「もう剪定した」「終わった」という書き込みを見ると、自分だけ遅れているような気がして焦った。地域差の話も出ていたのに、自分の住んでいる場所の寒さをちゃんと考えていなかった。頭では分かっていたつもりだったのに、実際の寒気の怖さを甘く見ていた。

後から調べ直して、1月中旬以降という目安を何度も目にした。ああ、ちゃんと見てたはずなのに、と思う。もし戻れるなら、切らずに縛っておくだけにしたかった。全部終わらせようとせず、様子を見る選択肢もあったのに。

早く終わらせたい気持ちが強すぎたのかもしれない。庭仕事も生活も、焦るとろくなことがないな、と妙なところで繋がった。

春になって芽は動いた。でも勢いは弱く、明らかに元気がない枝も出た。自分でやったことなのに、申し訳なさと後悔がじわじわ来た。寒い空気、黒ずんだ切り口、その光景だけが今でも頭に残っている。



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