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完全落葉前に挿し木して失敗したイチジクの体験と発根しない冬の寒さ

2026-01-17

11月の終わり、まだ葉が黄色くなり始めたばかりのイチジクを見て、早めに挿し木しておこうと思った。枝を切った瞬間、白い樹液がじわっとにじんで、冬なのにまだ生きているんだと実感した。そのまま水に挿して発根を待ったが、気温はどんどん下がり、日中でも10℃を切る日が続いた。数週間経っても、枝はただの棒のまま。触るとカサカサで、全く変化がない。結局、その穂木は春まで発根しなかった。

発根しないと分かったときの絶望感は大きかった。せっかく増やせると思っていたのに、時間と労力を無駄にした気がして、肩の力が抜けた。ネットで見た成功例は、加温設備のある環境だったのかもしれない。自分のベランダでは寒すぎた。もっと待って、完全に落葉して栄養が枝に戻ってからやればよかったと後悔した。

この失敗の原因は、時期を焦ったことだと思う。冬なら雑菌が少ないし、早くやったほうがいいと勝手に考えていた。でも、イチジクは休眠期に入らないと発根しにくい。平均気温15℃を下回る環境では、ただの棒になるというのを後で知った。当時はそこまで深く理解していなかった。

今なら、暖地では1月中旬から2月上旬が適期という話を素直に受け入れられる。葉をむしって無理やり穂木を取るのではなく、木が自然に休眠するのを待つべきだった。休眠すべき時期に休眠させる、それが一番よかったんだと思う。

あの時の枝は、いまだに記念のように残してある。発根しなかった棒を見ていると、栽培ってタイミングなんだな、と感じる。焦って動いても、うまくいかない。次はちゃんと待つ。そう自分に言い聞かせている。



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