テキサスブルージャイアントを買ったのにブルンスウィックだった話
昨年の11月、ヤフーショッピングでテキサスブルージャイアントの苗木を注文した。寒さが本格的になる前に植え替えたくて、届いたその日に鉢増しした。ところが翌年の6月、初めて実が付いたときに違和感を覚えた。皮の色も形も、写真で見ていた特徴と違っていた。結実した果実は丸みが強く、どう見てもブルンスウィック系の雰囲気だった。関東の梅雨時で、湿度も高く、葉は青々としているのに、実だけが思っていた姿と違っていて、妙に気持ちが悪かった。期待していた大きな青紫の果実ではなく、見慣れた品種の姿がそこにあった。
見つけた瞬間、胸がざわざわした。せっかく高い送料を払って取り寄せたのに、これじゃ意味がないと思った。失敗した、騙されたのかもしれない、と頭の中がぐるぐるした。写真と違うなんて言い出したら、自分の育て方が悪いのか、苗が違うのか、何が正しいのか分からなくなってしまう。ネットのレビューを何度も見返して、「似ているだけかも」と自分に言い聞かせたけれど、やっぱり納得できなかった。自分の庭で育っている木が、ずっと違う名前で呼ばれていたのだと思うと、少し怖かった。
今思えば、購入時に出品者の評価や過去の結実写真をもっと確認するべきだった。台木用に余った苗を混ぜている、という噂もあとから知った。通販は便利だけど、何が送られてくるか分からないのが現実だ。届いたときのタグや葉の特徴を、もっと細かく記録しておけばよかったとも思う。育てながら違和感があったら、その時点で写真を撮って、冷静に見比べるべきだったのかもしれない。
結局、今はその木をそのまま育てている。もしかしたらこの子なりの良さがあるかもしれないし、剪定して台木として使う選択もある。あのときのモヤモヤは消えないけれど、名前よりも実際に育てた記憶の方が大事なのかもしれない、と最近は思う。
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