金木犀が台風で満開直後に花を全部落としたときの後悔
2026-01-17
9月下旬、庭の金木犀がようやく満開になった。例年より開花が遅く、今年は咲かないのかと不安になっていたほどだった。朝、窓を開けた瞬間にふわっと甘い香りが入ってきて、思わず深呼吸した。枝先を触ると小さなオレンジの花がぎっしりで、風が吹くたびにかすかに揺れていた。ところが、その週末に大型の台風が直撃した。夜中じゅう暴風雨が続き、翌朝庭を見ると、木の下が一面オレンジ色の花びらだらけになっていた。枝にはほとんど残っていなかった。
あの景色を見たとき、胸がスッと冷えた。せっかくの満開だったのに、香りを楽しめたのはたった数日だった。毎年の楽しみだった金木犀が、こんな形で終わるなんて思ってもみなかった。落ちた花を拾うたびに、指に残るあの香りが余計に切なく感じた。風で吹き飛ばされたんだと思うと、どうしようもない虚しさが込み上げてきた。
振り返ると、台風前に何も対策していなかった。剪定もせず、枝がかなり伸び放題の状態だった。風を受けやすい樹形だったのに、まったく意識していなかった。当時は「木は地植えだから放っておいても大丈夫だろう」と思っていた。それが完全に間違いだった。あの強風をまともに受けて、花が耐えられるわけがない。
今なら、開花直前の時期に軽く枝を整理するか、風よけネットを設置する。あるいは台風が来る前に鉢植えなら移動する。あの時は、香りの季節=安定した気候だと勝手に決めつけていた。でも近年は違う。満開のタイミングと台風が重なることも普通にある。
今年はまた遅れて咲いたけれど、あのときのことを思い出すと、心から喜べない自分がいる。せっかくの香りを守れなかったという感覚が、ずっと残っている。自然相手だから仕方ないけれど、せめてできることはしておけばよかった。それが今の本音だ。
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