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フェイジョアが咲いても実がならない|台風と雨で人工授粉できず落胆した2年目の体験談

2026-01-30

南関東平野部の庭で、フェイジョアのアポロとトラスクを地植えして2年目の初夏だった。今年こそは、と期待していた。ちょうど同じ時期に花が咲き、白い花弁と赤い雄しべが庭を明るくしてくれた。ところが開花直後から、台風接近の影響で雨の日が続いた。湿った空気、重たい雲、花に当たる雨粒を見ながら、嫌な予感がしていた。

人工授粉をしようと思っていたが、外に出るタイミングを完全に逃した。花粉は雨で流され、地面に落ちていくのが目に見えるようだった。せっかく同時期に咲いたのに、今年も実がならないかもしれない。そう思った瞬間、胸の奥がぎゅっと縮んだ。

去年も実はならなかった。今年は条件が揃ったと思っていただけに、落胆は大きかった。雨上がりに花を覗き込むたび、甘い香りと一緒に虚しさが漂ってきた。ヒヨドリが花びらを食べに来て、くちばしを黄色くしているのを見て、「頼むから受粉してくれ」と心の中で呟いた。

当時は、天候がここまで影響するとは深く考えていなかった。開花時期が梅雨や台風と重なるリスクを想定していなかったし、人工授粉のタイミングの難しさも甘く見ていた。自然任せでいけると思い込んでいたのが正直なところだ。

後から思えば、花が咲く前から天気予報をもっと気にして、早めに準備するべきだったのかもしれない。でもその時は、ただ咲いた花を眺めて喜んでいただけだった。フェイジョアは気まぐれだ。そう自分に言い聞かせながら、来年に期待するしかなかった。



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