ラナンキュラスラックスの大きな葉が寒波でチリチリに…冬越しで焦った失敗談
2月上旬、東海地方で最低気温が氷点下3度まで下がった朝、玄関先のラナンキュラスラックスの鉢を見て、私は言葉を失った。大きく広がっていた葉の縁が茶色く縮れ、指で触れるとパリパリと乾いた音がした。数日前までは青々としていたのに、寒波に当たっただけでこんなにも傷むとは思っていなかった。強風の日も続いていて、葉の何枚かは根元から折れて、鉢の周りに散らばっていた。私は慌てて傷んだ葉をハサミで切り落とし、さらに不織布を何重にも被せて、夜は玄関の中に取り込んだ。
それでも不安でたまらなかった。過保護にしすぎたせいで蒸れてしまうんじゃないか、でも外に出したらまた凍えるんじゃないかと、頭の中でぐるぐる考え続けた。葉を切った瞬間はスッキリした気がしたのに、あとから「残しておけば光合成できたのでは」と後悔が押し寄せてきた。ラックスは寒さに強いと聞いていたから、余計に自分の判断ミスが情けなく感じた。朝の冷たい空気の匂いを吸い込みながら、ただ鉢を見つめているしかなかった。
振り返ると、私は“寒さに強い”という言葉を都合よく解釈していたのだと思う。直射日光が当たらない場所に置いていたし、風除けも甘かった。鉢植えなら大丈夫だろうと油断して、気温の急激な変化や風の影響を考えていなかった。しかも、葉が傷んだ時点で落ち着いて様子を見るべきだったのに、焦って剪定してしまった。あの時は、守らなきゃという気持ちだけが先走っていた。
今なら、葉が多少傷んでも、すぐに切らずに春まで待てばよかったと思う。外側の葉は霜よけの役割もあったのだと知った。置き場所も、午前中に日が当たる東向きの壁沿いにすれば、ここまで弱らなかったかもしれない。あの寒波の日の冷たさと、葉の手触りの悪さは、今でも忘れられない。
あの冬、私はラックスの力を信じきれなかった。守ろうとしたつもりが、逆に弱らせてしまったのかもしれない。春になって新芽が見えた時は、心の底からほっとした。もう少しだけ、植物の様子を見守る余裕が欲しかった。次の冬は、同じ迷いを繰り返さないようにしたい。
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