ラナンキュラスラックスを花後に追肥して灰カビが出た失敗体験
4月下旬、日中は25℃を超える日が続いていて、ベランダの鉢植えのラックスも花が終わりかけていた。花茎が白っぽくなり、葉も少し疲れて見えたから、まだ球根を太らせた方がいいのだと思い込み、手元にあったハイポネックスの液肥をいつもより濃いめで与えた。夕方には土がぬめっとして、少し嫌な匂いがしていたけれど、気にせずそのままにしてしまった。その2日後、花茎の根元に灰色の粉のようなものが広がっているのに気づいた。触ると指先が湿って、明らかにおかしい状態だった。雨上がりの蒸れた空気と、肥料を足したタイミングが重なったのが原因だと思う。
最初に見つけた瞬間、頭が真っ白になった。せっかく冬から大事に育てて、春にきれいに咲いてくれた株だったのに、私の判断で病気にさせてしまったのだと強く後悔した。家族からも「もう終わりなんだから放置すればいいのに」と言われて、余計に胸が痛んだ。毎朝ベランダに出るたび、あのきらきらした花を思い出して、ため息ばかり出た。正直、もう来年は咲かないんじゃないかという不安もあった。灰カビの部分を切り取るたび、これ以上傷つけたくないのにという気持ちがあった。
振り返ると、花が終わる時期の株の状態をきちんと理解していなかったのが大きかった。葉が残っているからといって、必ずしも栄養を与える必要があるわけではなかった。動画やネットで「球根を太らせるために追肥」と見たことだけを頼りに、気温や湿度、鉢の置き場所まで考えていなかった。特に春先の強風や急な暑さで株が弱っているのに、そのサインを見逃していた。肥料をあげれば元気になるはず、という短絡的な考えだったのだと思う。
今なら、あの時は無理に栄養を足さず、風通しを確保して様子を見るべきだったと感じる。病気が出た後にトップジンMスプレーを使って対処したけれど、予防の段階で気づけたらよかった。水やりも、表面が乾いてからにするだけで違ったのかもしれない。球根を太らせるために葉を残すという考え自体は間違いじゃないが、与えるものや量はもっと慎重にすべきだった。結局、焦って世話をしすぎたのが失敗だったのだと痛感している。
来年また芽が出てくれたら嬉しいが、同じことは繰り返したくない。育てるのは楽しいのに、ちょっとした判断でこんなに状態が変わるのが怖い。ラックスは丈夫だと思っていたけど、やっぱり油断はできない花だ。
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