園芸の失敗談データベース
短くまとめた読みやすい体験談・失敗談

冬に買ったヤマボウシが6月になっても芽吹かない 新品苗でも枯れていたかもしれない体験談

2026-01-23

今年の一月、冬のセールで購入したヤマボウシの苗がある。葉のない落葉樹だったが、休眠期だから問題ないと思い、そのまま庭に植え付けた。購入時は寒風が強く、売り場の鉢はどれも乾き気味だったが、店に並んでいる以上大丈夫だろうと深く考えなかった。春になれば芽吹く、その一点だけを信じていた。

四月、五月と気温が上がっても、他の木が動き出す中でそのヤマボウシだけが沈黙したままだった。枝を爪で軽く削ると、かすかに緑が見える気もして、まだ生きているのではと期待してしまう。毎朝庭に出て確認するたびに、胸の奥がざわついた。期待と不安が交互に押し寄せ、結局何も判断できないまま時間だけが過ぎていった。

なぜそのとき異変に気づけなかったのか。今思えば、同じ売り場に残っていた他のヤマボウシも、同じように芽が動いていなかった。あれは最初から弱っていた可能性が高い。それでも「新品で買った」という事実が、疑う気持ちを鈍らせていた。枯れているものは売らないはず、という思い込みが強かった。

後から考えると、冬に購入する落葉樹ほど状態の見極めが難しいものはない。芽の膨らみや枝の張り、鉢内の根の状態をもっと慎重に見るべきだった。売れ残りという情報も、判断材料として無視してはいけなかったのだと思う。

六月になっても動かない枝を前に、結局これは最初からダメだったのかもしれないと、ようやく受け入れた。現物を自分の目で選ぶことの重さを、静かに思い知らされた出来事だった。



ヤマボウシの記事をまとめて見る