ホムセンで買った桃の棒苗がゴボウみたい…根がほとんど無い苗を植えて不安で眠れなかった話
2026-01-27
正直、買った瞬間から違和感はあった。「…細くない?」ホームセンターで見た桃の苗は、枝も少なく、まるでゴボウを一本突き刺したみたいだった。でも値札を見て「安いし、農家余り苗っぽいし」と自分を納得させた。家に持ち帰って袋を開けた瞬間、心臓がドクッとした。根が、ほとんど無かった。湿った土が少し付いただけの頼りない姿に、「これ大丈夫なのか…」と声が漏れた。
購入は3月下旬。気温は安定し始めていたが、夜はまだ冷える時期。急いで植え付けたものの、土を被せながらも手の感触が軽すぎて不安が消えなかった。風が吹くたびにグラつく幹を見て、「やっぱり失敗だったかも」と思いながら支柱を立てた。植え終わった後も、土の匂いと一緒に不安が残った。
数日間、毎朝様子を見るたびに胃が痛かった。「芽、出るよな…?」「これ、枯れる前兆じゃないよな?」葉が無いから変化も分からず、ただ立っているだけの棒を眺める時間が増えた。正直、植えたこと自体を後悔しかけていた。「安物買いの銭失いだ…」そんな言葉が何度も頭に浮かんだ。
当時は、苗の良し悪しを“見た目”だけで判断しようとしていた。芽吹き前だから分からない、という言い訳もしていたけど、本当は「期待したい気持ち」が判断を鈍らせていた。根の量、太さ、切り口…見るべきポイントをちゃんと見ていなかった。
結果的に芽は動き出した。でもそれは運が良かっただけかもしれない。今なら、同じ苗を前にしたら即決はしないと思う。「不安を感じた時点で、一度立ち止まる」それだけでも違ったかもしれない。あの時の不安は、今でもはっきり覚えている。
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