9月に植えて腐らせた失敗談|ニンニク植え付け時期を早めすぎた初心者の後悔
9月上旬、まだ昼間は30度近くまで気温が上がる日が続いていた。ホームセンターにはもう種ニンニクが並び始めていて、毎年のこととはいえ焦りを感じた。畝はすでに空いていたし、タマネギと同時期なら大丈夫だろうと深く考えずに植え付けた。黒マルチを張り、軽く水をやっただけだったが、数日後に土の中からむっとした生臭い匂いが漂い始めた。掘り返すと、いくつかは原形をとどめないほど柔らかく崩れていて、完全に腐っていた。
掘り起こした瞬間、嫌な予感は的中した。まだ芽も出ていないのに、指で触れるとぐにゃっと潰れる感触が残った。早く植えすぎたかもしれないという不安はあったのに、「大丈夫な年もある」という都合のいい記憶にすがっていたのだと思う。失敗を認めたくなくて、しばらく畑を見ないようにしていたのも正直なところだ。収穫を楽しみにしていた分、空回りした気持ちが強く残った。
なぜこんな失敗をしやすかったのか振り返ると、種ニンニクの販売時期に引っ張られていたのが大きい。売られている=植え時という思い込みがあった。気温や地温の感覚を、自分の地域で確かめる余裕がなかった。掲示板では「小寒くなってから」「暑い時期はダンゴムシにやられる」といった話も見かけていたのに、自分には当てはまらないと無意識に外していた。
後から思えば、土を触った時点でまだ生温かかった。夜も25度を下回らない日が続いていたのだから、球根が耐えられる環境ではなかったはずだ。植え付けを10月上旬まで待つ、あるいは気温が落ち着くまで何もしない選択もできた。焦って空きスペースを埋める必要はなかったのに、と今になって思う。
毎年「早く植えたい」と思って失敗する。頭ではわかっているのに、畑が空いているとつい手を出してしまう。ニンニクは待つ野菜だ、と自分に言い聞かせるしかない。
ニンニクの記事をまとめて見る