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ほうれん草は今どき下茹で不要だと思い込んで失敗した話|シュウ酸を甘く見ていた冬の家庭菜園体験

2026-01-27

1月下旬、関東の郊外で家庭菜園のほうれん草を収穫した。寒さで甘みが増すと聞いて楽しみにしていたし、最近は「アクが少ない品種だから下茹で不要」という話もよく目にする。外は気温5〜7℃くらいで風もなく、収穫した葉は肉厚で、触ると冷たくしっとりしていた。正直、鍋で湯を沸かして下茹でするのが面倒で、そのまま炒め物に使った。切った瞬間、青臭さはそこまで強くなく、これなら大丈夫だと思い込んだのが最初の判断だった。

食べ終わったあと、なんとなく口の中に残るエグみが気になった。まあこんなものか、と自分に言い聞かせた独り言が今でも残っている。茹でるのを省いたくらいで何か起きるわけがない、と。その日はそれで終わったつもりだった。

数日後、胃のあたりが重く、妙な不安が続いた。直接の原因がほうれん草だと断定できるわけじゃないのに、ネットで「ほうれん草 シュウ酸 結石」なんて検索してしまって、余計に怖くなった。あのときちゃんと茹でておけばよかったのに、という後悔がじわじわ湧いてきた。冬の台所で湯気が立つ鍋を想像して、あれをサボった自分を責めていた。

今思えば、品種改良や調理法の話を都合よく解釈していた。当時は「今どきのほうれん草は大丈夫」という言葉だけを拾って、量や食べ方のことは考えていなかった。家庭菜園だと新鮮だからつい多めに食べてしまうし、連日続くこともある。その積み重ねに気づけなかった。

後から振り返ると、完全に茹でるかどうかの二択で考えていたのもよくなかった。少し手間でも一度湯を通す、水にさらす、量を控えるなど考え方はいくらでもあったはずだ。面倒くさいという感情が先に立って、体のことを後回しにした。その判断の軽さが一番の失敗だったと思っている。



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