秋じゃがいもで種芋を切って失敗した話|高温期に切った馬鈴薯が次々腐った体験
2026-01-29
九月上旬、まだ昼間は三十度を超える日が続く時期に、秋じゃがいもを植えようとした。ホームセンターには大きな種芋しかなく、仕方なく包丁で半分に切った。切り口を乾かしたつもりだったが、湿った空気と生ぬるい風で、表面がいつまでもベタついていた。植え付けた畑の土も手に触れるとぬるく、じっとりしていたのを覚えている。
数日後、芽が出る気配はなく、代わりに土の中から嫌な匂いがした。掘り返すと、切り口からぐずぐずに腐った種芋が出てきて、思わず声が出た。ああ、やってしまった、という独り言が自然に出た。切らなければよかった、それだけだった。
腐った芋を見たときの気持ちは、がっかりと後悔が混ざった感じだった。暑い中で作業した自分の判断を責めたし、秋だから大丈夫だと思い込んでいたのが情けなかった。土の匂いと腐敗臭が混ざって、しばらく畑に立ち尽くしていた。
振り返ると、春と同じ感覚で作業していたのが原因だった。気温が高い時期は、切り口が乾く前に菌が入りやすいことを考えていなかった。秋じゃがは気温の下がり始めを待つ、あるいは切らずに小芋を使うという選択肢があったのに、その時は思いつかなかった。
今思えば、見直すべきだったのはタイミングだった。芋の大きさよりも、植える時期と気温を優先すべきだったと思う。無理に作業を進めず、暑さが落ち着くのを待つ。その判断ができていれば、腐った芋を掘り返すこともなかったはずだ。
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