雨上がりに掘って後悔…土が湿ったまま収穫して腐りが出たジャガイモの話
2026-01-29
掘った瞬間に「失敗した」と思った。スコップを入れると、土が重くてまとわりつく感じがして、嫌な湿気の匂いが立ち上った。前日に雨が降ったのは分かっていたけど、葉は枯れているし、もう我慢できなかった。「完全に枯れてるんだから大丈夫だろう」と自分に言い聞かせた結果だった。
場所は庭の一角、植えたのは6株だけ。梅雨入り前後で雨が多く、地表は乾いているように見えても、中はまだ湿っていた。掘り上げた芋の中に、柔らかくなっているものが混じっていて、鼻を近づけるとほんのり嫌な臭いがした。日差しは強く、汗だくで作業している中で、その異変に気づいた瞬間、背中がゾワっとした。
「なんで今日掘ったんだろう…」と何度も思った。少し待てば乾いたかもしれないのに、収穫したい気持ちが勝ってしまった。腐りかけた芋を手に取ったときの、ぬるっとした感触が忘れられない。気持ち悪さと同時に、せっかく育てたのにという悔しさが込み上げた。
当時は、葉の状態だけを基準にしていた。完全に枯れた=安全、という思い込みがあった。土の中の水分や、掘り上げたあとの乾燥工程まで想像できていなかったのが原因だと思う。晴れが続いていない時期に掘るリスクを、頭では分かっているつもりだったのに、実感として理解していなかった。
後から考えると、掘る前に土を握ってみるべきだった。ぎゅっと握って固まるなら、まだ待つ。あの一手間を省いたのが分かれ道だった気がする。焦って掘るより、腐りのリスクを減らすほうが結果的に楽だったはずだ。
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