干し柿が真っ黒になって食欲を失った失敗談|寒波待ちを誤ったベランダ干しの後悔
2026-01-29
干し柿に憧れて、11月中旬に渋柿を干し始めた。ベランダに吊るされた柿を見て、「風情あるなあ」と一人で満足していた。天気は悪くなく、日中は20度前後。これなら大丈夫だろう、と深く考えなかった。
数日後、柿の表面がだんだん黒ずんできた。「こんなもんかな?」と様子見を続けたけれど、気づけば全体が黒っぽく、見るからに美味しそうじゃない姿になっていた。触るとベタつき、甘い匂いよりも発酵したような匂いが勝つ。「うわ…」と思わず声が出た。
そのときの気持ちは、恥ずかしさとガッカリ感だった。家族にも見せられず、「これ、食べる?」と聞く勇気も出なかった。寒波が来る前に始めたのが完全に裏目だったと、後から分かった。
なぜ失敗したのか。当時は“干せば白い粉が吹く”くらいの認識しかなかった。気温や湿度の重要性を、頭では知っていたつもりでも、実感として理解していなかった。寒くなるのを待つ、ただそれだけができなかった。
今なら、焦らず冷え込みを待つと思う。干し柿は時間と条件がすべてだと、あの真っ黒な柿が教えてくれた。憧れだけで始めると、ああなる。ベランダを片付けながら、そう独り言をつぶやいた。
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