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干し柿が全部黒くなった…アルコール処理を誤解していた私の失敗談

2026-01-29

干し柿作りは簡単だと思っていた。皮をむいて吊るす、それだけ。そう思って始めた最初の年、数日後に見た柿は、見事に茶色から黒へ一直線。「あれ?こんなはずじゃ…」と声が漏れた。表面はベタつき、見た目も不安になる色合いだった。

作業したのは11月中旬、気温は10度前後。皮をむいたあと、熱湯にはくぐらせた。でもアルコールは使わなかった。35度の焼酎があったけど、「臭くなるって聞いたし」と勝手に判断して何もしなかった。数日後、表面が一気に変色し、部分的にカビっぽくなって焦った。

そのときの感情は、完全に後悔だった。「なんでちゃんと調べなかったんだろ」「去年はもっときれいだったのに」。干し場に行くたびに、黒くなっていく柿を見るのがつらかった。触ると少し湿っていて、匂いも気になる。

あとから知ったのは、アルコール処理の濃度と目的を勘違いしていたこと。35度は渋抜き向けで、カビ防止や変色抑制には75%前後の食品用エタノールが前提だった。『アルコール=全部同じ』という雑な理解が原因だった。

振り返ると、干す前の処理と環境管理を軽く考えすぎていた。風通し、表面乾燥、アルコールの役割。そのどれも曖昧なまま進めていた。今年は、あの黒くなった干し柿を見ながら、「来年は同じ失敗をしない」と何度も自分に言い聞かせている。



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