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紅妃キウイが受粉に間に合わなかった話|GW前後の開花ズレで雌花が落ちた失敗体験

2026-02-06

正直、今年は「なんとかなるだろ」と思っていた。それが一番まずかった。紅妃の雌花が咲き始めたのはGW少し前。暖地の関東だから例年通りだと思い込んでいたし、雄花もそのうち咲くだろうと、どこか他人事だった。でも実際は違った。気づいたときには雌花はもう全開で、「あ、これ急がないとヤバい」と焦った。結果から言うと、ほとんどダメだった。受粉できたのは、たった3個だけだ。

具体的には、4月下旬。日中は20度を超える日もあり、風が生ぬるくて、庭に出ると土と若葉の匂いが強かった。紅妃は一気に咲き進み、花弁が開ききっているものも多かった。一方で、手元の雄木はまだ蕾が多く、花粉が確保できない。「今日咲くかも」「明日には間に合うかも」と判断を先延ばしにしているうちに、雌花の花弁が落ち始めてしまった。

そのときの気持ちは、正直かなりきつかった。「なんで去年ちゃんと記録しておかなかったんだ」「花粉、早めに買っておけばよかった」。雌花がぽろっと落ちるたびに胸がざわついて、庭に出るのが嫌になった。焦ってホームセンターに走り、開花中の雄花苗を買って人工授粉したけど、決断が遅すぎた。

結果として、かろうじて3個だけ受粉に成功した。でも枝先に残るスカスカの花柄を見ていると、「今年はほぼ失敗だな」と認めざるを得なかった。それでも完全にゼロじゃなかったのが、余計に複雑だった。

今思えば、開花時期がほぼ一致する品種だという思い込みが原因だった。暖冬気味の年で、全体に生育が前倒しになっていたのに、そこを軽く見ていた。雄花が咲いてから動くのでは遅い。雌花基準で逆算するべきだった。

振り返ると、来年は雌花が見え始めた段階で、もう花粉確保の準備をするべきだと思っている。早すぎて困ることはない。そう思えるようになるまでに、雌花が落ちる音と、あの妙に暖かい春の空気を、何度も思い出すことになった。



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