スーパーエメラルドを植えて3年目なのに花が咲かない…肥料過多に気づけなかったキウイ栽培の失敗談
2026-02-07
「そろそろ咲くはずだよな…」と毎年春になるたびに独り言を漏らしていた。スーパーエメラルドを植えてから3年目。葉は勢いよく茂り、枝も太く伸びている。それなのに花芽らしきものがまったく見えない。実がなるどころか、兆しすらない現状に、期待と不安が入り混じった気持ちで木を見上げていた。
植えたのは関東南部の庭で、土はもともと粘土質。植え付け後は市販の果樹用化成肥料を春と秋にしっかり与え、水やりも欠かさなかった。天候は特別荒れることもなく、冬も氷点下になることはほぼない。それなのに4月、5月と過ぎても花が出ない。「葉は元気なのに、なんで?」と違和感だけが残った。
正直、かなり焦っていた。「もしかして苗がハズレだった?」「雌雄の問題?」と考えがぐるぐる回る。ネットを見れば“2〜3年で咲く”という情報ばかりで、自分だけ取り残されている気分だった。木を触ると産毛のある強い枝がびっしりで、「なんか嫌な予感するな…」と胸の奥がざわついた。
掲示板で似た話を見て、初めて“肥料やり過ぎ”という言葉が刺さった。よく見ると、勢いのある徒長枝ばかりで、花芽になりそうな短枝がほとんどない。思い当たる節は多かった。翌年は思い切って施肥を控え、剪定も軽めにした。結果、その年は咲かなかったが、さらに翌年、ようやく数輪の花を確認できた。
当時は「元気=正解」だと思い込んでいたのが原因だった。葉が茂ることと花が咲くことは別だという視点が抜け落ちていた。初心者ゆえに“何か足りないのでは”と不安になり、足し算ばかりしていたのだ。
今振り返ると、最初に土質を見直し、肥料を抑えめにする選択肢もあったはずだ。花が咲かない焦りから目の前の成長だけを追ってしまった。キウイは待つ果樹だということを、身をもって知った。
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