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フローレンスフェンネルが駆除できない…こぼれ種で乾燥地を占領&匂いが無理だった失敗談

2026-02-08

「いい匂いのハーブ」って聞いたのに、私には受けつけない匂いだった。これが最初のズレだと思う。種袋に“フローレンスフェンネル”と書いてあって、楽しみに撒いた。芽が出たときは嬉しくて、葉を指でこすると確かに香りが立つ。でもその香りが、私の中では“爽やか”じゃなくて“強すぎる”方向に感じてしまって、「うわ…」と顔がしかめっ面になった。

それでも育ってしまう。むしろ強い。乾燥ぎみの場所でも平気そうで、気づけば株が大きくなり、背丈もどんどん伸びる。2mはないけど1.8mくらいにはなって、風が吹くと葉がざわざわ鳴る。その音が、最初は元気の証みたいで誇らしかったのに、ある時から「増えすぎて怖い」に変わった。土の匂いよりも、フェンネルの匂いが先に鼻に来る感じがして、庭が自分のものじゃなくなったみたいで落ち着かない。

何度も刈り取った。抜いたつもりにもなった。けど、翌週にはまた芽吹いてくる。こぼれ種が続々出て、乾燥地を占領していく。小さな芽が密集しているのを見ると、「私、何を育ててるんだっけ」と力が抜ける。私は“ハーブを楽しむ”はずだったのに、いつの間にか“駆除の作業”をしている。

追い打ちみたいに、芋虫がものすごく付く時期もあった。葉の裏にびっしりいて、見つけた瞬間に背中がぞわっとした。でも、フェンネル自体は全然負けない。虫が付いても立ち上がる。強いのはすごい。でもその強さが、私にはしんどかった。「もういいよ…」って言いたくなるのに、言っても聞かない感じがある。

途中で「これ、フェンネルじゃなくてディルだったりする?」と疑ったこともある。周りからも勘違いを疑われる雰囲気があって、私も揺れた。袋の表示を何度も見返して、「種からだし、ラベル間違いはないはず」と言い聞かせる。でも、駆除できないほどのしぶとさを前にすると、確信が薄れていく。私は植物に負けているというより、自分の判断に負けている気がした。

失敗が起きやすかった理由は、最初の“香りの相性”を軽く見たことだ。匂いって、合わないと日々のストレスになるのに、「育て方でなんとかなる」と思い込んだ。さらに、こぼれ種の勢いを甘く見ていた。抜けば終わる、と単純に考えて、芽が出るたびに小さな負けを積み重ねた。

後から振り返って見直すべきだったのは、「自分が何を楽しみたいか」を早めに決めることだった。匂いが苦手なのに、強さに引っ張られて惰性で残した。こぼれ種が広がり始めた段階で、私はもっと真剣に向き合うべきだったんだと思う。あの頃の私は、庭の端でフェンネルが揺れるのを見るたびに、「また増えてる…」と小さく呟いていた。強いハーブに憧れて撒いたのに、強さが怖いなんて、皮肉だ。



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