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里芋を深植えしすぎて1ヶ月芽が出ず焦った話|発芽が遅いのか失敗なのか分からない恐怖

2026-02-08

正直、あれはかなり心臓に悪かった。周りの株は次々と芽を出しているのに、一本だけ何も出てこない。「やらかしたか…」という言葉が何度も頭をよぎった。深く植えた自覚はあったが、ここまで沈黙されるとは思っていなかった。結論めいたことは言えないが、あの待ち時間は本当に長かった。

4月20日に植え付け。地域は雪のほとんど降らない中部地方。最低気温は7〜10℃前後で、まだ安定しない時期だった。溝を掘り、芽が伸び始めた種芋を他よりやや深めに埋めた。「どうせ土寄せするし」と軽く考えていたのが正直なところだ。表面は何の変化もなく、1週間、2週間と過ぎていった。

3週間を過ぎた頃には完全に不安になった。「腐った?」「逆さに入れた?」と掘り返したい衝動に何度も駆られた。掘ったら終わりだと分かっているのに、毎朝畑に行っては同じ場所を見つめていた。他の里芋の葉が風に揺れる音まで、妙に腹立たしく感じた。

結局、40日近く経ってからようやく小さな芽が顔を出した。拍子抜けと同時に、どっと力が抜けた。「遅いだけだったんだ…」という安堵が大きかった。深植えでも芽は出る。ただ、その間の精神的消耗は想像以上だった。

なぜ判断できなかったかと言えば、「里芋は強い」という言葉を鵜呑みにして、発芽までの時間差を想定していなかったからだと思う。浅植えの株と同じスピードで出てくるはずだと、無意識に期待していた。後から思えば、深植え=時間がかかるだけ、という単純な話だったのに、その余裕がなかった。次は待つ前提で植える。そう決めている。



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