掘りたて里芋を野ざらし乾燥したらブヨブヨに…収穫後にやりがちな保存ミスで焦った体験談
正直に言うと、里芋は掘ったあと少し乾かせばいい、くらいの軽い気持ちだった。畑で掘り上げた里芋は見た目も立派で、「今年は当たりだな」と一人でニヤニヤしていた。だから土を落とすために、数日だけ外に置いておこうと思っただけだった。結果的に、それが一番の判断ミスだった。
掘ったのは11月中旬。昼間はまだ暖かく、でも朝晩は冷え込む時期だった。雨の予報はなく、軒下とはいえ風はそこそこ当たる場所。触った感じは最初はしっかりしていて、表面の土も乾いてきていた。でも3日目の朝、手に取った瞬間に違和感があった。「あれ?柔らかい…?」指で押すと、明らかにブヨブヨしている。あの独特の湿った匂いもしてきて、嫌な予感しかしなかった。
そのときの気持ちはかなり焦っていた。「え、腐り始めてる?」「全部ダメになる?」と頭の中で最悪の展開ばかり浮かぶ。せっかく育てた里芋なのに、自分の判断一つで台無しにした気がして、しばらくその場で立ち尽くしてしまった。スーパーの里芋ならこんな気持ちにならないのに、自分で作ったものだとショックが違う。
慌てて一つずつ確認し、明らかに柔らかすぎるものは避けて、状態がマシなものだけを室内に移した。新聞紙に包み、段ボールに入れて様子を見ることにした。幸い、すべてが腐っていたわけではなく、食べきれる分はなんとか助かった。ただ、「もう少し遅れてたら全部ダメだったかもしれない」と思うと、ゾッとした。
今振り返ると、乾燥させているつもりでも、里芋は中まで乾ききらない。外気温の変化や湿度で、表面は乾いても内部に水分が残りやすい。その状態で冷えが入ると、一気に傷みやすくなる。当時は「野菜=干す」という感覚が強くて、里芋特有の性質まで考えが回らなかった。
次からは、掘ったあとは無理に野ざらしにしない。土を軽く落とす程度にして、早めに室内管理に切り替える。それだけで防げた失敗だったと思う。あのブヨブヨした感触は、今でも手に残っている。
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