親芋を種芋にしたら冬の保存中にカビ発生…室内保管で失敗した里芋の苦い経験
2026-02-08
今年こそは、と思っていた。大きく育った親芋を来年の種芋に使えば、きっと立派に育つ。そう信じて、収穫後に一番大きな親芋を選び、家の中で一番暖かい部屋に置いた。触るたびにずっしりしていて、「これは有望株だ」と完全に期待していた。
保存を始めたのは12月初め。発泡スチロールに入れるわけでもなく、ただ箱に入れて部屋の隅に置いていた。乾燥しすぎないように、と思っていたのが逆に良くなかったのかもしれない。年明けに確認したとき、表面にうっすら白いものが見えた。「気のせいかな」と思いながら触ると、明らかに柔らかい部分がある。嫌な汗が出た。
割ってみると、ドロッとした部分とカビ。あんなに期待していた親芋が、見るも無残な状態だった。「なんでだよ…」と思わず声が出た。自分の頭くらいある、と冗談を言っていたサイズだっただけに、ショックは大きかった。来年の計画まで一気に崩れた気分だった。
結局、その親芋は処分するしかなかった。他にも保存していた芋を慌てて確認し、危なそうなものはすべて分けた。完全に失敗だと認めるまで、少し時間がかかったと思う。
今思えば、室内の暖かさ=安全ではなかった。温度がある分、湿気もこもりやすく、風も通らない。カビにとっては居心地が良すぎたのだろう。当時は「寒さ対策」ばかり考えて、「湿度」や「空気の流れ」まで意識できていなかった。
この失敗以降、保存方法はかなり慎重になった。箱に入れるにしても通気を確保する、密閉しない、状態を定期的に確認する。それだけで防げた可能性は高い。期待が大きいほど、失敗したときのダメージも大きい。身にしみた体験だった。
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