園芸の失敗談データベース
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里芋を早掘りしすぎた結果…10月前の試し掘りで小粒だらけになった体験

2026-02-09

「そろそろ大丈夫かな」。そう思って掘ったのが失敗の始まりだった。初めての里芋栽培で、周囲の畑の様子や葉の大きさばかりを見て判断してしまった。結論から言うと、早すぎた。掘り上げた里芋は未成熟で、子芋も孫芋も小さく、拍子抜けする量だった。

時期は10月上旬、朝晩は涼しくなり始めた頃。日中はまだ半袖で作業できる程度だった。葉は青々として中心から新しい葉も出ていたが、「倒れる前に掘った方がいい」という不安が勝った。鍬を入れると、土はまだ柔らかく湿っていた。期待しながら株を持ち上げた瞬間、思わず黙り込んだ。

出てきたのは小さな子芋が数個。「これだけ?」と声に出した。皮を剥くと食べられなくはないが、粘りも弱く、水っぽい。味噌汁にしてみたものの、あの里芋特有の濃さがない。「待てば良かった…」という後悔が、鍋の湯気と一緒に込み上げてきた。

その後、別の株は我慢して11月中旬まで残した。霜で葉が枯れ始めた頃に掘ると、明らかに大きさが違った。数も増え、手に持ったときの重さも違う。同じ畑、同じ条件なのに、時期だけでここまで差が出るとは思わなかった。

当時は「早めに掘った方が安全」という思い込みがあった。腐るのが怖かったし、寒さで傷むのも嫌だった。でも里芋は、地上部が枯れてからも地下で変化が起きている。その事実を知らなかった。

振り返ると、葉が元気なうちは焦らないことが一番だった。葉の色や倒れ具合、霜の気配を見て判断する。それだけで、あのがっかり感は避けられたはずだ。土の中で育つ時間を、もっと信じるべきだった。



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