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里芋が7月に急に育たなくなった…猛暑と少雨を甘く見た結果、子芋が太らなかった失敗談

2026-02-09

正直に言うと、今年の里芋は「まあ何とかなるだろ」と思っていた。葉はそれなりに展開していたし、虫食いは多少あっても枯れてはいなかったからだ。結果から言えば、完全に油断だった。掘り上げた里芋は数が少なく、触ると軽く、期待していたあのずっしり感がまるでなかった。「あれ…?」と声が出たのを今でも覚えている。

場所は関西中部、7月。梅雨が明けた直後から雨がほとんど降らず、記録を見返すと7月の降水量はわずか4mmだった。昼間は照りつけるような日差しで、土の表面はすぐ白く乾く。朝に触るとぬるく、昼には指が熱さを感じるほどだった。それでも「里芋は暑さに強い」という曖昧な知識だけで、水やりを後回しにしていた。8月、9月に入って雨は増えたが、その頃にはもう勢いを失っていたように思う。

試し掘りしたときの気持ちは、かなり複雑だった。土をどけた瞬間は「あるある」と期待するのに、出てくるのは小ぶりな子芋が数個だけ。「なんでこんなに少ないんだ…」と膝をついた。手に取ると表面は硬く、どこか頼りない。正直、悔しかったし、ちゃんと世話をしなかった自分に腹が立った。「水だけでこんなに変わるのか」と、後からじわじわ効いてきた。

結局、残った株は水やりを意識的に増やし、乾ききる前に土がしっとりする程度を保つようにした。ただ、劇的な回復はなかった。9月後半に掘った株も、多少マシにはなったが大差はない。味は食べられるレベルだったが、粘りもコクも弱く、「上出来」とは言えなかった。

今思えば、里芋が暑さに強いという言葉を都合よく解釈していた。暑さ自体ではなく、水切れが致命的だという部分を軽く見ていたのだ。葉が残っている=順調、という判断も間違いだった。葉の勢いと地下の芋の充実は、微妙にズレることがあると実感した。

次に同じ状況になったら、雨量を必ず記録して、水やりを「気分」ではなく「数値」で判断したい。土の表面ではなく、少し掘って中の湿り具合を見る。それだけでも結果は違ったはずだ。そう思うと、あの夏の乾いた土の感触が、やけに生々しく思い出される。



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