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春キャベツ苗を2月に植えたら20cmで止まった話|「寒さにつよい」を信じすぎた神奈川中間地の失敗談

2026-02-10

正直に言うと、今でも畑を見るたびに少し気まずい。あの時は「まあ大丈夫だろ」と思っていた。結果から言えば、それは完全に油断だった。

2月18日、神奈川の中間地。最低気温は一桁、霜が降りる朝もまだある時期に、春キャベツの苗(味春)を植え付けた。スーパーの入口で55円で売られていて、「寒さにつよい」と大きく書かれたポップが背中を押した。ビニールトンネルもせず、植え付け時の水やりも控えめにした。雪予報が出ていたから、「ここで水をやると凍るかもしれない」と自分に言い訳していた。

それから数週間。葉は増えたが、広がるだけで背丈は20cm前後のまま。結球の気配がなく、触るとスカスカで軽い。「これ、失敗なんじゃないか…?」と不安になりつつも、なかなか引き抜けなかった。寒さに強いって書いてあったし、と何度もポップの文字を思い出しては迷った。

一番つらかったのは、成長が止まっているのを毎日見続けたことだ。朝の冷たい空気の中、葉に触れるとひんやりしていて、土もなかなか乾かない。「何か間違えたのは分かる。でも何が?」という状態が続いた。焦って肥料を足すのも怖くて、ただ見守るしかなかった。

結局、回復はしなかった。後から作型表を見直して、時期が明らかに早すぎたことを知った。寒さに強い=低温でも生育が進む、ではなかった。あの時は「寒さ」と「生育温度」をごちゃ混ぜに理解していたのだと思う。

今振り返ると、ビニールトンネル一枚張るだけでも違ったかもしれないし、そもそも植え付けを遅らせる選択もあった。あの時の自分は、苗が安かったこととポップの言葉に引っ張られていた。判断が軽かった、そう思う。



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