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リン酸多めの液肥を信じて花が咲かない理由に気づけなかった初心者の勘違い体験

2026-02-11

あの頃の自分は、完全に思い込んでいた。「リン酸が多ければ花が増える」と。だから液肥の成分表示を見るたび、リン酸の数字ばかり追っていた。正直、窒素とかカリなんて脇役だと思っていたんだ。ボトルを振ったときのチャプチャプ音が、今思うと軽率さの音みたいで苦笑いしてしまう。

使っていたのは初夏から真夏にかけて。7月に入って気温は30度超え、朝でももわっとした空気の中で水やりをしていた。花壇じゃなく、全部プラ鉢。水はけはいいけど乾きも早い環境だった。液肥は規定倍率で希釈して、ほぼ毎週。花が止まり始めたのは、その頃からだった。

そのときの心境は、「自分のやり方が間違っているのか、それとも植物のせいなのか」で揺れていた。「こんなに世話してるのに」「肥料もちゃんと選んだのに」と、どこか被害者意識すらあったと思う。葉は元気なのに花が少ない。その現実を受け止めきれず、「もう少し様子見だ」と自分に言い聞かせていた。

後から知ったリン酸表記の話で、すべてがひっくり返った。数字が示しているのはP2O5換算で、実際のリン酸量はずっと少ない。その一文を読んだ瞬間、「知らなかった…」と声が漏れた。慌てて海外肥料の成分表も見比べて、自分の理解がズレていたことを痛感した。

今なら、あの時点で一度施肥を止めて株の反応を見るべきだったと思う。でも当時は、知識より期待が勝っていた。振り返ると、失敗というより勘違いだった。でも、その勘違いが不安を長引かせたのは確かだ。



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