植えっぱなしアネモネが夏越し後に芽が出ない…他の球根は発芽しているのに溶けたかと焦った体験
2026-02-15
他の球根は元気に葉を広げているのに、アネモネだけ沈黙している。花壇のその一角だけが静かで、土の色まで重く見えた。「まさか溶けてる?」という言葉が頭を離れなかった。
昨シーズンから植えっぱなしにしていたアネモネ。夏の間は水やりも控えめにし、雨もあまり当たらない場所だった。それなのに、秋になっても芽が出ない。他のチューリップやラナンキュラスはすでに葉を出しているのに、アネモネだけ何もない。そっと指で土を押すと、わずかに柔らかい気もして不安が増した。
掘り返す勇気が出ず、数日間は様子を見た。毎朝その場所を見つめ、「出てきて」と心の中でつぶやいた。結局、我慢できずに軽く掘ってみると、球根は茶色く崩れかけていた。完全に溶けていたわけではないが、健全とは言えない状態だった。夏の猛暑と乾燥、あるいは逆に水やり時のかけすぎが影響したのかもしれない。
その年は諦めて新しい球根を少しだけ購入した。植え付けは気温が下がってからにし、水やりも控えめにした。翌春、咲いた花は以前より少なかったが、それでも鮮やかな色に救われた。
植えっぱなしでも毎年咲いていた成功が、安心材料になりすぎていた。環境は毎年同じではない。猛暑の年は、いつもと同じ管理が通用しないことを思い知らされた。見た目が静かでも、土の中では変化が起きているのだ。
今は、芽が出ないときもすぐに結論を出さず、でも楽観もしすぎないようにしている。あの静まり返った花壇を前に感じた不安は忘れない。芽が出る当たり前は、当たり前じゃない。そう自分に言い聞かせながら、また秋を迎えている。
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